【テーマ】「住民主体の八郎湖再生に向けて:展望と課題」
【趣旨】 かつて日本第二の潟湖だった八郎潟は1960年代に干拓され、大潟村が建設されるとともに八郎潟の一部は調整池(通称、八郎湖)として残されました。1980年代以降、富栄養化による八郎湖の水質悪化が進み、大学による調査研究や行政による対策が進められてきました。2000年代半ばになると、住民による水質改善や環境再生の活動が活発になり、「八郎湖再生」という言葉が現実味を帯びてきました。
こうした経緯を経て、2007年八郎湖は湖沼水質保全特別措置法に指定され、2008年度から秋田県による「八郎湖水質保全計画(第1期)」が始まるなど、ようやく地域全体で八郎湖再生に取り組む「八郎湖再生新時代」が到来しました。
それから4年が経ち、残念ながら八郎湖の水質に顕著な改善傾向は見られていませんが、八郎湖の水質改善・環境再生・地域再生を一体的に進めるとする地域の機運は確実に高まっていると思われます。
そこで、本大会では「住民主体の八郎湖再生に向けて」をテーマに、1日目には6コースのエクスカーションとシンポジウム、2日目には自由報告セッションを企画しました。多くの方のご参加をお待ちしています。
【日時】 6月2日(土)9:00~17:00 6月3日(日)9:00~15:00(予定)
【場所】 ホテルサンルーラル大潟(秋田県南秋田郡大潟村)
【プログラム】(変更の可能性あり)
6月1日(金) 午後定例研究会、各種委員会など。
6月2日(土) 9:00~12:00 エクスカーション
①住民による八郎湖再生活動(八郎湖周辺)。コース概要:八郎湖の環境再生に取り組む周辺地域の住民団体の活動現場を見学します。
②住民による八郎湖再生活動(大潟村内)。コース概要:八郎湖の環境再生に取り組む大潟村の住民団体の活動現場を見学します。
③八郎潟干拓の歴史、干拓地の構造と水質問題。コース概要:八郎潟干拓の博物館、干拓地管理施設や圃場などを見学し、水質悪化の原因について学びます。
④大潟村の環境保全型農業。コース概要:大潟村は「環境創造型農業」を目指しています。各種の環境保全型農業の圃場や地域資源を利用した堆肥製造など先進的な取り組みを見学します。
⑤干拓による暮らしと地域の変化。コース概要:八郎潟に面した漁村集落を歩き、住民のお話を伺いながら、八郎潟干拓によって周辺地域の人々の暮らしと生業がどのように変わったのかを学びます。
⑥八郎湖漁業と佃煮産業。コース概要:八郎湖では今でもワカサギやシラウオを中心とする内水面漁業が営まれ、佃煮産業もがんばっています。八郎湖漁業の過去と現在を学びます。
13:30~17:00 シンポジウム「住民主体の八郎湖再生に向けて:展望と課題」
報告1「八郎湖再生の現状と課題」
報告2「八郎湖再生に向けた行政の取り組み」
報告3「住民の視点から見た八郎湖再生」
ディスカッション
18:00~20:00 懇親会(秋田の地酒を味わう「秋田風レセプション」)。
20:00~ 朝まで討論会
6月3日(日) 9:00~15:00(報告数によって終了時間に変更あり)
【参加申込期間】 2012年4月上旬~5月14日(月)