━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■ 環境社会学会メールマガジン ■■
第468号(臨時号)2021/3/5
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 修士論文発表会プログラムのお知らせ(3月13日開催)
■ 「生物多様性及び生態系サービスに関する科学-政策プラットフォーム」
説明会のお知らせ(3月11日締切・3月15日開催)
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■┃ 修士論文発表会プログラムのお知らせ(3月13日開催)
┗━┛
環境社会学会特別研究例会「環境社会学・修士論文発表会」を下記のとおり開催いたします。環境社会学会主催の修士論文発表会は、環境社会学に関する修士論文の成果をご報告頂き、じっくり議論ができる場にしたいという趣旨のもと開催されています。
皆さまの積極的な参加をお待ちしております。
【日時】2021年3月13日(土)14:00~15:00
【開催方法】オンライン開催
【プログラム】
14:00-14:05 趣旨説明
14:05-14:55 「高レベル放射性廃棄物処分政策に関する研究:立地選定プロセスにおける当事者性」(名古屋大学大学院 山田理恵)
14:55-15:00 事務連絡
【参加費】無料
【参加申し込み】
以下のフォームから参加申し込みを受け付けます(非会員の方も参加可能です)。
https://forms.gle/2AbUQe4VGuFjCSic9
(グーグル・フォームが開きます)
申し込みいただいた方に、ZoomのミーティングIDとパスワードをお知らせいたします。
【報告要旨】
「高レベル放射性廃棄物処分政策に関する研究:立地選定プロセスにおける当事者性」
(名古屋大学大学院環境学研究科 山田理恵)
本研究は、高レベル放射性廃棄物処分場の立地選定プロセスにおいて、合意形成に関与できる「当事者」を国がどのように設定しているのかを明らかにし、その政治性を指摘した。2000年に制定された最終処分法の枠組みを決めたともいえる内閣府の専門家会議では、処分地の決定について立地地域の意思を尊重しつつ、立地地域の範囲はどこまでか、最終的に国会の承認は必要かといった「当事者の範囲」に関わる事項を検討する必要性を報告書の策定段階で盛り込んでいた。
しかし、「運用の便宜」などを理由に、これらの文言は最終的に報告書から削除された。法律制定の際、これらは十分議論されることなく、立地の市町村長と都道府県知事の意見を尊重することのみ付け加えられた。福島原発事故の後、処分地が決まらない原発政策への批判が高まると、国は政治主導によって処分政策の見直しに着手した。しかしその内容は、立地選定プロセスに手を挙げる自治体により高い当事者性を付与することで、政策に対する批判的な意見が表出されにくくすることを目的としていて、国の「当事者」設定における政治性を指摘することができる。
(キーワード)高レベル放射性廃棄物処分、当事者、政治性
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■┃ 「生物多様性及び生態系サービスに関する科学-政策プラットフォーム」
┗━┛ 説明会のお知らせ(3月11日締切・3月15日開催)
生物多様性及び生態系サービスに関する科学-政策プラットフォーム(IPBES)は、2012年の設立以来、世界中の多くの科学者の協力を得て8つのアセスメントを含む9つのレポートを発行しています。IPCC報告書が気候変動危機に警鐘を鳴らしているように、IPBESのこれらのレポートは世界中で進む生物多様性の損失や生態系サービスの低下の状況とその私たちの生活への影響、ならびに自然と共生する将来に向けた選択肢について科学的な根拠を提供しています。2019年にはIPBESの第2期作業計画が始まり、今後もさまざまなアセスメントやレポートの作成が予定されています。これらの執筆作業に日本からより多くの研究者や専門家が参加することで、日本をはじめ多様な研究対象国の現状をより的確に反映したレポートの作成に貢献できます。このような形で今後IPBESのプロセスに関与する日本の研究者・専門家を増やすべく、また報道関係者にはIPBESのプロセスの理解を深めて頂くべく、説明会を開催します。
日時: 令和3年3月15日 13:00 – 14:30
場所: オンライン(Zoomミーティング予定)
主催: 環境省
内容:
(1) IPBESの概要、専門家の役割
・ IPBES全体について
・ IPBESアセスメント・専門家の役割・アセスメントへのインプット・参加機会について
・ 政策への貢献
(2) アセスメントの中身や体験談
・ 統括執筆責任者(Coordinating Lead Authors: CLA)経験者によるお話
・ 筆頭執筆者(Lead Authors: LA)の経験者によるお話
(3) 質疑応答
講演者には、これまでIPBESに深く関与してきた下記の専門家等の方々を予定しています。
・ 橋本 禅(東京大学):現IPBES学際的専門家パネル(MEP)メンバー
・ 香坂 玲(名古屋大学):元「IPBESアジア・オセアニア地域アセスメント」第1章CLA、元IPBES「政策支援ツールと方法論」専門家、IPBES外部評価パネルメンバー
・ 市井 和仁(千葉大学):「IPBES生物多様性及び生態系サービスに関する地球規模評価報告書」第2章CLA
・ 古川 拓哉(森林総合研究所):「IPBES野生種の持続可能な利用に関するテーマ別アセスメント」LA
・ 江川 知花(農研機構):「IPBES侵略的外来種とその管理に関するテーマ別アセスメント」LA
・ 守分 紀子(地球環境戦略研究機関):IPBES侵略的外来種評価技術支援機関 ヘッド(技術支援機関代表)
■申込方法
下記のリンクより必須項目に記入の上、お申し込みください(電話でのお申込みはご遠慮ください):
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZMtdOuspzktGtYeIuiW_pg4uphX_j1VEHBY
登録後、当日参加に必要なリンクがお送りされます。
なお、複数名のご参加の場合でも、お一人ずつお申込みください。
・申込締切は、令和3年3月11日(木)17時(必着) です。
■問い合わせ先
公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)
担当:角島 小枝子
E-mail:nre-info[アットマーク]iges.or.jp
※個人情報は当該参加受付の目的のみに利用し、安全管理いたします。環境省以外の第三者に開示することはございません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□発 行 環境社会学会 井上真(会長)
□事務局 アカデミーセンター (株)国際文献社内 環境社会学会事務局
〒162-0801 東京新宿区山吹町358-5
E-mail jaes-post[アットマーク]bunken.co.jp
□編集・送信 浜本篤史(事務局長)
□メールアドレス・住所・所属など個人情報の変更は、上記までメールか郵便で
ご連絡ください。
□メールマガジン掲載依頼(毎月10日・25日締切)、その他のお問い合せは、
上記事務局までお願いいたします。
□年会費の振り込み先:郵便振替口座:00530-8-4016 口座名:環境社会学会