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メールマガジンアーカイブ

メールマガジン 第167号

By 2010年10月16日No Comments

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■■        環境社会学会メールマガジン     ■■
                       第167号 2010/10/15
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               目次
■ 環境社会学会 研究例会「里山の再検討」のご案内
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┃■┃ 環境社会学会 研究例会「里山の再検討」のご案内
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環境社会学会では、10月に開催される生物多様性条約COP10に合わせて生物多様性や生態系サービスに関連する研究会を開くことにしました。テーマは「里山」です。
環境社会学会研究例会「里山の再検討」
10/24(日)13:30~17:00
場所:東京・立教大学14号館D301(池袋駅徒歩7分)
池袋キャンパス:
http://www.rikkyo.ac.jp/access/pmap/ikebukuro.html
キャンパスマップ:
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/
報告者:
湯本貴和(総合地球環境学研究所教授)
  「生態系サービスの変遷からみた里山の歴史」
奥敬一(森林総合研究所関西支所主任研究員)
  「里山の使いみち――研究と実践と運動からみえてくるもの」
松村正治(恵泉女学園大学准教授)
  「里山イメージ批判を超えて――環境社会学の視点による里山論レビュー」
司会:鬼頭秀一(東京大学教授)
開催趣旨:
日本政府は、COP10に向けてSATOYAMAイニシアティブを掲げ、人と自然が共生する持続可能なモデルとして里山(SATOYAMA)を世界へ発信しようとしています。このような理想化された里山イメージに対して、日本の、世界の里山生態系は多様であって一様に語れないとか、里山でも自然破壊は生じてきたなどの事実を示し、政府の作る物語を批判する研究成果が出ています。まずは、「里山」概念を批判的に検証することが必要でしょう。しかし、同時に、「里山」という言葉を軸にさまざまな活動が繰り広げられている社会的事実があります。このことの意味を建設的または批判的に検討することも研究上求められています。
こうした問題意識から、今回の研究会では、里山にかかわる生態学等の最新の研究動向を踏まえつつ、環境社会学からこの領域へアプローチする意義を考えたいと思っています。ゲスト報告者として、里山の歴史についての包括的な研究プロジェクトをリードしてきた総合地球環境学研究所の湯本貴和さん、里山景観の実態と利用の研究をしてこられた森林総合研究所の奥敬一さんをお招きし、環境社会学会からはご自身が里山保全活動をしながら批判的に研究を進めている恵泉女学園大学の松村正治さんに登壇していただきます。司会は、東京大学の鬼頭秀一さんです。
                       (宮内泰介・松村正治)