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学会大会

第56回 環境社会学会大会(明治大学)プログラム

By 2017年11月27日11月 23rd, 2021No Comments

第56回 環境社会学会大会(明治大学)プログラム
■開催概要
[日時]2017年12月3日(日)
[会場]明治大学駿河台キャンパス(東京都千代田区神田駿河台1-1)リバティタワー9階
[参加費]一般会員:2000円 院生会員:1000円 非会員:2000円
✳︎事前申し込みの必要はありません
■プログラム
12月3日(日)
 09:30 受付開始
 10:00~12:00 自由報告
【部会A 共同体と共同空間】 司会:川田美紀(大阪産業大学)1093教室
A-1 「無用のコモンズ」を見る眼をひらく雑誌『ぎょぶる』の試み
                     (北九州市立大学大学院 井上大輔)
A-2 内山節の共同体理論の現実展開―群馬県上野村を事例に―(京都府立大学 奥谷三穂)
A-3 矢作川中流部での子どもの川遊びについて(豊田市矢作川研究所 吉橋久美子)
【部会B 災害対策と農業問題】 司会:大塚善樹(東京都市大学)1096教室
B-1 環境・減災ガバナンスにおける実践的連環知についての考察
   ―中国の水汚染被害地域におけるフィールドから―(アジア経済研究所 大塚健司)
B-2 災害復興と環境保護 ―ネパール地震を事例として―(桃山学院大学 大野哲也)
B-3 農業環境問題と環境社会学をつなぐ
               ―対話の呼び水として―(秋田県立大学 谷口吉光)
【部会C 技術と資源管理】 司会:立石裕二(関西学院大学)1095教室
C-1 社会技術ネットワークの観点からみた社会インフラストラクチャーの普及と
     そのライフスタイル変化への影響について(国立環境研究所 青柳みどり)
C-2 新技術導入の「エコロジー的近代化論」的分析と環境運動のフレーミング
        ―エネルギー・環境インフラ技術を事例として―(明治大学 木村元)
C-3 伝統に基づく地域住民主体の資源管理
          ―インドネシアバリ島の事例から―(東京大学大学院 宮澤尚里)
【シンポジウム】 
 環境社会学と「社会運動」研究の接点―いま環境運動研究が問うべきこと
 
 1093教室
 13:30〜13:40 会長挨拶 谷口吉光
 13:40~17:10 シンポジウム
 日本の環境社会学は、そのルーツの一部に社会運動研究を有している。
学会創設期には、対抗的な住民運動や被害者運動を研究対象とし、運動の
展開過程を左右する構造的要因や、参加者・支援者の動員過程を明らかにしよう
とする試みが多くの研究者によって取り組まれてきた。こうした研究はその後も
引き続きおこなわれており、対抗的な住民運動や被害者運動が環境社会学
にとって重要な研究対象の一つであることは現在も変わらない。
 他方で、今日では「社会運動なるもの」の射程が政策提言型市民活動や
NPO/NGO・ボランティアや市場志向型活動・社会的企業にまで拡大したのに
ともない、「環境運動なるもの」も多様化している。理論的展開に関しては、
社会運動論において1990年代の文化論的転回を経て祝祭性や経験運動といった
テーゼが提示されるなどしてきたのに対して、環境運動研究ではこうした流れが
取り入れられつつも独自の論点をめぐって議論が展開されてきた。
 たとえば、問題構築過程としての環境運動、リスク分配の不公正に抗する
環境正義としての環境運動、環境運動の制度化とそのジレンマ、環境運動の
問題解決志向性や実践性などである。
 本シンポジウムでは、こうした、「環境運動なるもの」多様化が進み、かつ
社会運動研究および環境運動研究の理論的展開が進む状況を踏まえ、次の2点
について考えたい。すなわち、新たにあらわれた人びとの活動を広義の環境運動
ととらえて研究することの意義と、さまざまある社会運動のなかでも「環境」を
対象とするがゆえの環境運動および環境運動研究の特有さや意義についてである。
 より具体的にいえば、環境をめぐる人びとの取り組みの実践性をどのように
とらえることができるのか、環境に特有の問題構築のあり方やリスク分配の
不公正さや運動の制度化とはいかなるものなのか、環境運動の成果outcomeとは
何なのか、について考えるということである。
 自然環境に対する人びとの多様な働きかけを広義の環境運動としてとらえ、
それらを社会運動という切り口から論じることの強みや困難さはどこにある
のか、なぜ社会運動研究ではなく環境運動研究なのか。これらの問いを通じて、
環境社会学における環境運動研究の役割について今日的視座から検討することが、
本シンポジウムのねらいである。
[登壇者]
報告1 「エコロジー運動、環境運動、環境正義運動
   ―新しい社会運動としての環境運動の制度化と脱制度化―」寺田良一(明治大学)
報告2 「私にとって大事な環境を私たちの手に取り戻す運動論 ―日本の環境社会学に
       おける人と自然の関係論を手がかりとして」松村正治(恵泉女学園大学)
報告3 「『規範』と『実践』に接続する環境運動研究の可能性を探る」西城戸誠(法政大学)
コメント 嘉田由紀子(前滋賀県知事、前びわこ成蹊スポーツ大学学長)
コメント 濱西栄司(ノートルダム清心女子大学)
司会・解題 青木聡子(名古屋大学)
■お問い合わせ先
   開催校 寺田良一(明治大学)teradary〔アットマーク〕meiji.ac.jp
  自由報告 藤川賢(明治学院大学)fujikawa〔アットマーク〕soc.meijigakuin.ac.jp
シンポジウム 青木聡子(名古屋大学)aoki.sohko〔アットマーク〕f.mbox.nagoya-u.ac.jp