《第4回 震災問題研究交流会(旧東日本大震災研究交流会)のお知らせ》
主催:日本社会学会 震災問題情報連絡会 震災問題研究ネットワーク
2017年3月に開催した第3回東日本大震災研究交流会を、今年度も
下記のとおり開催いたします。この交流会は、日本社会学会の研究活動委員会
を中心に設けられた震災情報連絡会から発展したものです。今年度も、幅広い
分野からの参加を歓迎いたします。
今回は東日本大震災に限らず、熊本地震や集中豪雨災害等の甚大な災害の
発生をふまえ、災害と社会との関わりや影響を含めて幅広い研究交流が
出来ればという思いから、震災問題研究交流会と名称を変えて開催いたします。
発表者だけでなく、参加して一緒に討論していただける方、社会学者と一緒に
議論してみたい他分野の研究者、行政担当者、マスコミ関係者、災害研究に
関心をお持ちの方にも参加していただきたいと思っています。
本年はちょうど、震災から7年で、東日本大震災のこれまでの研究の蓄積に
ついても振返り、今後の研究のあり方や今後の研究交流のあり方について
議論できたらと考えています。本交流会では研究発表を募集し、最新の
研究動向を共有する時間を確保するとともに、今後の震災研究に関連する
討論の時間も、なるべく長く確保したいと思います。
※研究交流会につきましては、プログラムなど、以下リンク先からご覧いただけます。
http://www.gakkai.ne.jp/jss/2011/09/17111811.php
【開催日時】2018年3月23日(金)10:00~18:15
【開催場所】早稲田大学戸山キャンパス(文学学術院キャンパス)33号館3階
【プログラム】
09:30 受付開始
10:00〜12:00 第1セッション(津波被災地における災後の社会課題の推移)@第一会議室
12:00〜13:00 昼食休憩
13:00〜15:30 第2セッション(原発事故をめぐる社会的推移と対応課題)@第一会議室
第3セッション(災害時の自治体―住民―ボランティア活動の連携の可能性@33号館333教室
16:00〜18:15 第4セッション(災害と社会との対話の諸相)@第一会議室
18:45〜20:45 懇親・懇談会@第一会議室
《午前の部会 10:00~12:00(1部会編成/第1セッション)》
▶︎第1セッション 【津波被災地における災後の社会課題の推移】
司会:浦野 正樹(早稲田大学)
会場:第一会議室(33号館3階)
第1報告 丸山真央(滋賀県立大学人間文化学部)
「東日本大震災における三陸漁村の親族の互助について――岩手県大船渡市の事例から」
第2報告 ○石倉義博(早稲田大学理工学術院)・西野淑美(東洋大学社会学部)
平井太郎(弘前大学大学院地域社会研究科)・秋田典子(千葉大学大学院園芸学研究科)
永井暁子(日本女子大学人間社会学部)・荒木笙子(千葉大学大学院園芸学研究科)
「災後の時間経過と住宅再建判断:釜石市A地区住民への質的縦断調査から」
第3報告 松原久(東北大学大学院文学研究科)
「大規模移転地における自治会形成過程の比較分析――石巻市新蛇田地区の事例」
第4報告 土屋葉子(早稲田大学人間総合研究センター)
「東日本大震災から4年後の「生き辛さ」――岩手・宮城テキスト分析調査」
第5報告 溝口佑爾(関西大学社会学部)
「『心の復興』事業の継続に向けた課題――東日本大震災における被災写真救済活動を事例として」
第6報告 小林秀行(明治大学情報コミュニケーション学部)
「災害復興のシンボルに関する一考察――定式化された復興への抗いとしてのシンボル」
《午後の部会 13:00~15:30(2部会編成/第2セッション・第3セッション)》
▶︎第2セッション 【原発事故をめぐる社会的推移と対応課題】
司会:黒田 由彦 (椙山女学園大学)
会場:第一会議室 (33号館3階)
第1報告 ◯成元哲(中京大学現代社会学部)・松谷満(中京大学現代社会学部)・牛島佳代(愛知県立大学看護学部)
「原発不安に関する考察」
第2報告 ◯松谷満(中京大学現代社会学部)・牛島佳代(愛知県立大学看護学部)・成元哲(中京大学現代社会学部)
「原発事故後の移動に関する研究」
第3報告 ◯水田惠三(尚絅学院大学総合人間科学部)・藤本吉則(尚絅学院大学総合人間科学部)
「原発災害後の被災住民の心情――浪江町からの避難住民」
第4報告 菊池真弓(いわき明星大学教養学部地域教養学科)
「福島第一原発事故により長期的な避難生活をおくる子どもの福祉・教育課題――楢葉町を事例として」
第5報告 高木竜輔(いわき明星大学)
「原発事故避難者受け入れに関する地域住民の意識――比較調査の結果から」
第6報告 ○辻岳史(国立環境研究所 福島支部)・中村省吾(国立環境研究所 福島支部)
多島良(国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター)・大場真(国立環境研究所 福島支部)
「地域社会における放射線対策のステークホルダー分析――福島県三春町を事例として」
第7報告 吉田耕平(首都大学東京人文科学研究科)
「福島原子力災害と仕事の変容――相双企業と域外企業の事業所動向と生活基盤の分岐」
第8報告 横山智樹(首都大学東京大学院)
「原発被災地域における復興過程の地域社会学的研究――共同生活と世代間継承のあり方に着目して」
▶︎第3セッション 【災害時の自治体―住民―ボランティア活動の連携の可能性】
司会:大矢根 淳(専修大学)
会場:33号館333教室(33号館3階)
第1報告 福井英次郎(群馬県立女子大学)
「大規模災害時における地方自治体の外国人対応の現状と課題――北関東の2つの市町村を事例として」
第2報告 叶茂鑫(東北大学大学院文学研究科人間科学専攻行動科学研究室)
Social Capital, Women, Elderly People and Disaster Related Mortality:
The Case of 3.11 Tsunami in Fukushima Prefecture of Japan
第3報告 ◯天童睦子(宮城学院女子大学)・浅野富美枝(宮城学院女子大学生活環境科学研究所)
「ジェンダー視点からみた広域避難と女性――避難する側と避難を受け入れる側との協働」
第4報告 浅野幸子(減災と男女共同参画研修推進センター)
「ジェンダー視点から見た熊本地震における災害対応と課題」
第5報告 ○菅磨志保(関西大学社会安全学部社会安全研究科)・
樋口務(特定非営利活動法人くまもと災害ボランティア団体ネットワーク)
明城徹也(特定非営利活動法人全国災害ボランティア支援団体ネットワーク)
葛原直樹(関西大学社会安全学部)
「災害時における多様な主体の連携・協働を促す「場」の可能性と課題
――2016年熊本地震における情報連絡会議の議事録分析を通じて」
第6報告 金思穎(専修大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程・日本学術振興会特別研究員(DC2))
「北九州市小倉南区志井校区の住民主体の地区防災計画づくりに関する地域社会学的研究
――半構造化面接法によるインタビュー調査及びSCATによる質的データ分析」
《午後の部会 16:00~18:15 (1部会編成/第4セッション)》
▶︎第4セッション 【災害と社会との対話の諸相】
司会:浦野 正樹、吉野 英岐(岩手県立大学)
会場:第一会議室(33号館3階)
第1報告 〇林香里(東京大学大学院情報学環)・奥村信幸(武蔵大学社会学部)・五十嵐浩司(大妻女子大学)・
田中淳(東京大学大学院情報学環)
「災害時のマスメディア各社の公共的位置価を考える――全国紙、キー局インタビュー調査より」
第2報告 吉野英岐(岩手県立大学)
「震災復興における災害公営住宅の役割と課題」
第3報告 ◯岩井紀子(大阪商業大学JGSS研究センター)・宍戸邦章(大阪商業大学総合経営学部)
「大規模自然災害・原発災害発生のリスク認知と原子力政策・エネルギー利用に関する意識の推移
――JGSS-2008/2012/2015/2017」
第4報告 齊藤康則(東北学院大学)
「なぜボランティア・NPOは農業・漁業(者)を支援し、生産基盤の復旧にとどまらず
販路の再形成にまで取り組んできたのか?」
第5報告 ◯速水聖子(山口大学)・横田尚俊(山口大学)・山下亜紀子(九州大学)
「遠方避難者における当事者間相互支援のネットワーク化――西日本地域の事例を通して」
第6報告 黒田由彦(椙山女学園大学)
「南海トラフ巨大地震被災予想地における防災意識の現状とこれからの課題――名古屋市南区の事例」
第7報告 田中重好(名古屋大学名誉教授)
「社会と災害」
18:45~20:45
【懇親・懇談会】 会場 第一会議室 会費 2500円
第4セッション終了後、飲食を共にしながら、今後の震災研究に向けて自由な懇談・懇親の会を行い、
自由な意見交換の機会にしたいと思います。参加いただける方は、そのまま第一会議室にお残りください。
懇親会の出欠につきましては当日、会場にて報告者・出席者の皆様にお伺いいたします。
会費につきましても当日お支払ください。
【会場案内】
早稲田大学戸山キャンパス 33号館3階 https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
*戸山キャンパスは、地下鉄東西線早稲田駅下車徒歩5分
*研究会の会場は、戸山キャンパス(文学学術院)で最も高い33号館の建物の3階です。
メイン会場:第一会議室と333教室(33号館3階)
大会本部・会員控室:第二会議室(33号館3階)
【抜刷交換コーナーについて】
第一会議室内に抜刷交換コーナーを用意いたしますのでご利用ください。
【昼食】
キャンパス内には、この時期、昼食のできる施設はありません。キャンパス近くには飲食店が多数あり、
またコンビニエンスストアなども近くにあります。会場内で食事をしていただいても構いませんので、各自ご用意ください。
【報告者への連絡事項】
*会場にはコピー設備がありません。配布資料などは各自が50部コピーのうえ持参してください。
*報告時間は原則として1報告13分とします。質疑応答については、司会者の判断で適宜設ける予定です。
*会場には、プロジェクタとパソコン接続用ケーブル(Mini D-Sub15ピン)、及び備え付けのコンピュータが
備わっております。なお、Apple社製パソコンを使用する場合には、専用の変換アダプタも各自でお持ちください。
*パソコン等を使用する場合には、開始15分前に会場にお越しいただき、各報告・セッション参加者と協力・相談
のうえ、接続および動作確認をお願いいたします。
【問い合わせ先】
本研究交流会についての問い合わせは「震災問題研究交流会事務局」までメールでお願いいたします。
office150315dcworkshop[アットマーク]gmail.com