環境社会学会は、機関誌『環境社会学研究』第25号を発行しました(特集:環境社会学からの軍事問題研究への接近)。目次は下記の通りです。
目次
巻頭エッセイ
- ピリリと辛い天の邪鬼が時代を先取る(井上真)
特集:環境社会学からの軍事問題研究への接近
- 環境社会学からの軍事問題研究への接近(熊本博之)
- 辺野古基金における市民関与の新たな可能性(林公則)
- 基地・軍隊をめぐる概念・認識枠組みと軍事化の力学(大野光明)
- 「加害被害構造」論から迫るマーシャル諸島民に対する核実験被害(竹峰誠一郎)
- 環境社会学による軍事環境問題研究(朝井志歩)
- 沖縄ジュゴンの死をめぐる動き(吉川秀樹)
小特集:震災をめぐる暮らしの連続性/断絶と環境社会学のまなざし
- 震災をめぐる暮らしの連続性/断絶と環境社会学のまなざし(黒田暁)
- 原子力災害による被害の不可視性と環境社会学の役割(山本信次)
- 原発事故と畜産農家の避難(植田今日子)
- 原発事故集団訴訟から「ふるさとの喪失」被害の可視化へ(除本理史)
論文
- 環境保護意識と子どもの頃の自然体験(保坂稔、渡辺貴史)
- 1970年代の『月刊むし』における昆虫採集擁護論の特徴と課題(渡邉悟史)
- 生業の遺産化と「振興」をめぐる力学(吉村真衣)
書評・書評リプライ
- 歴史的環境と地域社会の結節点としてのアートプロジェクト(森久聡)
- アートプロジェクトと地域社会の今後(宮本結佳)
- 複数的資源管理の議論のしかたはどうあるべきか(宮内泰介)
- 「失敗」と生きる術を「失敗」の地から学ぶ(北島義和)
- 経済社会学のアプローチによる森林問題研究の可能性と課題(平野悠一郎)
- 森林の危機の底流にある「分断の政治」を問う(大倉季久)
- 歴史的環境保存の社会学の展開方向(牧野厚史)
- 歴史的環境保存の社会学は何に照準しているのか(堀川三郎)
レターズ
- 震災・災害に立ち向かおうとする環境社会学の射程(黒田暁、大門信也、西崎伸子)