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メールマガジンアーカイブ

メールマガジン-第58号

By 2005年5月1日No Comments

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■■       環境社会学会メールマガジン          ■■
第58号 2005/5/1
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目 次
■ 第31回セミナーのお知らせ
■ 事務局からのお知らせ(会費納入に関する訂正)
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┃■┃第31回セミナーのお知らせ
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第31回セミナー(鰺ヶ沢)のお知らせ
先にお伝えしたとおり、2005年春の第31回セミナーは、下記の要領により白神山地の麓、青森県鰺ヶ沢(あじがさわ)町で行います。参加申し込みを受け付けますので(期限:5月16日)、よろしくお願いします。
■テーマ
清く正しく美しく?−環境NPOの運動性と事業性−
青秋林道問題や白神山地の入山規制問題で有名になった青森県鯵ヶ沢町ですが、現在は循環型地域づくりの取り組みが盛んです。
2003年にはNPOが事業主体となって風車が立ちました。この事業は市民運動としても新しい展開で、市民からの出資によって建設費が調達されています。また、風車が立っただけではなく、これを見学ツアーや特産品の一坪オーナーなど人やモノの交流へと結びつける事業や、まちづくり基金の創設といった地域の自立につながる活動を展開しつつあります。
白神山地の方でも新たな取り組みが始まっています。地元のNPOによる自然学校、ブナの里親、植林事業、あるいはガイドの養成などの事業展開があります。
町行政も近隣の天然林を生かした通過型観光や各種の体験ツアーなど、ローインパクトと経済的収益を両立できるような取り組みを行なっています。
それぞれが、循環型地域づくりの事例として興味深いところですが、現在の状況として、地元の取り組みと地域外のNPOの連携が密になりつつあり、個々の取り組みの乗り入れによる相乗効果が生まれつつあります。
このように、白神山地周辺ではさまざまな取り組みや仕組みが生まれています。その過程では、「環境と経済」の対立が存在しないだけではなく、「敵/味方」、「始まり/終わり」といった区分が存在しません。また「地元/よそ者」という枠組みでの評価も容易ではありません。その一方で、ここで展開されているのは「不純」で「終わりのない」運動だという評価も可能かもしれません。こうした流動的な現実を環境社会学への挑戦と捉え、考える機会にしたいと思います。
■日時場所
・日 時:2005年6月17日(金)〜19日(日)
・場 所:青森県鰺ヶ沢町 日本海拠点館
■参加申し込み・期限
学会ニューズレターに同封の申し込みハガキ、もしくは電子メールにて5月16日(月曜日)までにお申し込みください。
電子メールでお申し込みの場合は、以下のフォームにご記入の上、seminar@ge-aomori.or.jpまで送付願います。
【申し込みフォーム】
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環境社会学会第31回セミナー申込書
氏名:
性別:
参加種別 (一般会員 学生会員)
連絡先住所:
電話番号:
電子メール:
参加予定(希望)
17日
集合場所 (青森駅 青森空港)
いずれか1つに○をつけてください※熊ノ湯コースは、翌日の14時までです。
(  )奥津軽コース
(  )自然学校コース(先着28名まで)
(  )熊ノ湯コース(先着20名まで)
(  )宿泊のみ
18日
参加するもの全てに○をつけてください
(  )エクスカーション
→(コース希望の有無)(  )白神山地コース(  )市民風車コース
(  )総会・シンポジウム
(  )懇親会
(  )宿泊
19日
(  )自由報告
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■スケジュール(予定):
□6月17日(金)
11時30分 JR青森駅発12時 青森空港発いずれかに集合(昼食はすませておいてください)
フィールド探訪(〜17:00)・奥津軽体験コース・自然学校コース・熊ノ湯コースいずれかを選択(熊ノ湯コースは18日14時まで)。
17:00〜運営委員会20:00〜編集委員会【鰺ヶ沢宿泊】
□6月18日(土)
9:00〜14:00フィールド探訪・白神山地コース・市民風車コース
14:00〜15:30 総会・選挙15:30〜18:30 シンポジウム
19:00〜懇親会【鰺ヶ沢宿泊】
□6月19日(日)
9:00〜12:00自由報告発表終了後解散(青森空港・JR青森駅までは送迎バスあり)
■参加費:一般会員30,000 円程度(学生・院生は25,000 円程度)
※ JR青森駅(もしくは青森空港)からの往復バス代、宿泊費2泊分、フィールド探訪代、懇親会費、18日昼食代を含みます。宿泊数、懇親会参加の有無などにより参加費は変わります。上記は全日程参加の場合の参加費です。
■フィールド探訪について
□6月17日(金) 11:30(JR青森駅)/12:30(青森空港)〜17:00
※「奥津軽体験コース」「自然学校コース」のいずれかを選択可能です。また、オプションとして「熊ノ湯コース(18日14時まで)を選択することも可能です。
・奥津軽体験コース
陸奥湾から峠を越えて津軽藩の新田開発地帯を巡り、太宰治の生家、イタコで有名な川倉地蔵尊、中泊博物館、津軽の母「岩木川」下流部のヨシ原とシジミで有名な十三湖、福島城やとさ十三湊など、地域の歴史や暮らしにふれるコースです。郷土史家の佐藤仁氏が案内をします。
・自然学校コース
白神山地のビジターセンターやマザーツリーなど白神の自然にふれるコースです。「岩木山自然学校」を舞台に環境教育活動で地域に貢献する高田敏幸氏による案内です。NPO化までの苦労など、自然学校の経営についての話も聞けると思います(天候によっては岩木山周辺にコース変更する可能性有り)。
・オプション(熊ノ湯コース)
オプション(6月17日午後〜6月18日14時)として、「白神自然学校一ツ森校」コース選択することも可能です。
現役赤石またぎの末裔の吉川氏がオーナーの熊の湯に宿泊します。他では聞くことの出来ない話が飛び出します。また世界遺産白神で活動するNPO白神自然学校一ツ森校の授業や、地元の人達の協力による育林・植林活動を体験できます。18日のフィールド探訪にある白神山地コースをより深く体験できます。
□6月18日(土) 9:00〜14:00
※白神山地コースと市民風車コースに分かれて実施します。両コースともに、自然学校と市民風車は組み込まれていますが、主要な見学ポイントが異なります。
・白神山地コース
世界自然遺産の白神山地の麓で活動する白神自然学校一ツ森校で、地元の人のご協力を頂きながら、昔と今の白神やNPOと地元の関係などを見学していただきます。また、昼食は地元の方が白神の食材で作った白神汁を始めとした料理でおもてなしを致します。
・市民風車コース
2003年に鰺ヶ沢町に建設された全国二例目の市民風力発電所「市民風車わんず」を見学していただきます。また、官地民木の形態で近年まで保護されてきた場所(ミニ白神)を、約1時間半トレッキング体験します。地元の方によるガイド付きです。
■シンポジウムについて
テーマ「環境創造のダイナミズム」(仮)
鰺ヶ沢町を舞台に活動する二つのNPOは、自立的な事業を展開しながら地域に刺激を与えています。彼らは風力や体験型観光という新たな資源を利用しつつも、それを都市住民との交流や一次産品の販売などにも結びつけようとしています。その結果、これまで地元地域に存在してきた資源や人材にも新たな価値が見いだされています。
こうした取り組みは「コミュニティービジネス」や「社会的起業」として総括される場合もありますが、予定調和的に何かが生まれてきているわけではありません。多様な価値が共存可能な仕組みを通じて、多様な主体の満足を追求する過程は確認できるでしょう。けれども、そこへの期待がある一方で、多様化に伴う混乱や戸惑いも存在するはずです。活動を展開するNPOと地元地域の方々の言葉が交錯する中から、まずはそのダイナミズムを垣間見たいと思います。
こうした流動的な現実は、環境社会学に対する挑戦ともいえます。人々が自然に新たな価値を見いだし、そのことが環境の意味を変化させ、さらには人のつながり方も変化しています。こうした連続的・連動的な変化を捉える枠組みを見いだし、環境社会学の新たな役割を確認する機会にしたいと考えています。
司会 関礼子(立教大学)
パネラー(いずれも予定)
加藤 隆之(鰺ヶ沢町役場 企画課)
木村 才樹(白神アグリサービス)
永井 雄人(白神自然学校一ツ森校)
三上 亨(グリーンエネルギー青森)
丸山 康司(産業技術総合研究所)
■自由報告
【A会場】
A-1◆中国の環境NGOと環境政策にみる「草の根」化
相川 泰(鳥取環境大学)
A-2◆抗議運動における参加動機の構造—高レベル放射性廃棄物をめぐる闘争から—
青木聡子(東北大学)
A-3◆「豊島」内部における認識の分裂構造-豊島産業廃棄物不法投棄事件から-
藤本延啓(九州大学)
A-4◆ポスト公共事業社会における当事者‐ダム建設問題の合意形成過程を事例として‐
葛西映吏子(関西学院大学)
A-5◆環境保全条例の制度化に関わる地域社会の戸惑い-「環境」をめぐる支配の関係性のなかに埋没する合意形成−
土屋雄一郎(関西学院大学)
【B会場】
B-1◆マタギの幻想と現実<序論>—北東北のフィールドから
山下祐介(弘前大学)
B-2◆環境社会学から自然災害へのアプローチ試論—「近代知の失敗」とその修復実践研究から
嘉田由紀子(京都精華大学、琵琶湖博物館)
B-3◆生業戦略の変遷と地域資源の位置づけ—宮城県・北上川河口地域のヨシ原を事例として
平川全機(※報告者)・宮内泰介・黒田暁(以上、北海道大学)・金菱清(東北学院大学)・細川貴史・武中桂(以上、北海道大学)
B-4◆不徹底なかかわりが維持する半自然のあり方—宮城県・北上川河口地域のヨシ原を事例として
黒田暁(※報告者)・宮内泰介・平川全機(以上、北海道大学)・金菱清(東北学院大学)・細川貴史・武中桂(以上、北海道大学)
B-5◆河川利用の権利の正統性はどう立ち現れ持続してきたか—宮城県・北上川河口地域のヨシ原を事例として
宮内泰介(※報告者)・平川全機・黒田暁(以上、北海道大学)・金菱清(東北学院大学)・細川貴史・武中桂(以上、北海道大学)
【C会場】
C-1◆『婦人之友』読者組織である『全国友の会』にみる「家庭生活の合理化」の変遷—昭和から平成にかけて70年間の活動のあゆみ—
樋口幸永(滋賀県立大学)
C-2◆映画が人々の環境認識に与える影響について
青柳みどり(国立環境研究所)
C-3◆水資源制度改革による地域の社会と環境への影響
中島正博(広島市立大学)
C-4◆景観保全をめぐる法政策に関する一考察−人と景観とのかかわりを軸に−
岩崎亜希(三菱総合研究所)
C-5◆環境政策と国際条約—オーフス条約を事例として—
奥野 眞敏(成蹊大学)
【第31回セミナー事務局】
丸山康司(事務局長) 柏谷至 山下祐介 湯浅陽一 竹内健悟 鬼頭秀一 土屋俊幸
問い合わせ先:
丸山 康司(産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門)
〒305-8564 つくば市並木1-2-1
電話 029-861-7150
電子メール:maruyama.yasushi@aist.go.jp
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┃■┃事務局からのお知らせ
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学会ニューズレターに同封してお送りした「会費納入のお願いとご住所・メールアドレス等のご確認のお願い」(黄色い用紙です)および郵便振替用紙に誤りがありましたので、以下、お詫びして訂正いたします。
【会費納入のお願い】
× 2004年度会費納入のお願いとご住所・メールアドレス等のご確認のお願い

○ 2005年度会費納入のお願いとご住所・メールアドレス等のご確認のお願い
×2004年度会費を納入いただきますよう

○2005年度会費を納入いただきますよう
【郵便振替用紙】
×2003年度までの未納累計
×2004年度会費

×2004年度までの未納累計
×2005年度会費
なお、ご請求金額そのものに誤りはありませんので、そのままの金額で振込用紙
にてご送金をお願いします。
学会事務局 宮内泰介(北海道大学)
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□発行 環境社会学会 会長・嘉田由紀子(京都精華大学)
事務局
060-0810 北海道札幌市北区北10西7
北海道大学大学院文学研究科 宮内泰介
e-mail kankyo@reg.let.hokudai.ac.jp
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jses3/
□編集 平林祐子(運営委員 富士常葉大学)hirabayashi@fuji-tokoha-u.ac.jp
□メールアドレス・住所・所属など個人情報の変更、その他のお問い合せは
学会事務局(kankyo@reg.let.hokudai.ac.jp)まで
□年会費の振り込みは、郵便振替口座:00530-8-4016 口座名:環境社会学会
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