Skip to main content

環境社会学会は、機関誌『環境社会学研究』第27号を発行しました(特集1:環境社会学は東日本大震災にどのように応答してきたか、特集2:グローバル・コモディティの環境社会学)。目次は下記の通りです。

目次

巻頭エッセイ

  • 新型コロナウイルス感染症と環境社会学(牧野厚史)

特集1:環境社会学は東日本大震災にどのように応答してきたか

  • 環境社会学は東日本大震災にどのように応答してきたか――<補い>と<償い>をめぐる複合的な研究戦略(大門信也)
  • 環境と社会の<あいだ>を問うまなざしは、津波災害といかにして相対してきたか――「復興」活動の過程への参与「実践」と、「調査」との往来から(黒田暁・平川全機)
  • 法廷を鏡にして社会学を考える――福島原発事故避難者訴訟の事例から(関礼子)
  • 原発災害における加害者の「応答の不在と暴力性」――低線量被ばくエリアに生きる経験を題材に(西﨑伸子)
  • 環境社会学と社会保障研究の差異と交わり――東日本大震災の記述をめぐって(仁平典宏)

特集2:グローバル・コモディティの環境社会学

  • グローバル・コモディティの環境社会学(寺内大左)
  • 生活市場に向けて――ラオス南部におけるコーヒーの取引をめぐる競争と調和(箕曲在弘)
  • 自主規制ガバナンスの進展と被害の不可視化――インドネシアの製紙メーカーA社の「森林保護方針」に基づくガバナンスを事例に(笹岡正俊)
  • 輸入バイオマス発電の持続可能性を問う(飯沼佐代子)

論文

  • 自然再生事業と住民との協働の「偶然の成功」――タイ・ブリラム県ヒガシオオヅル野生復帰事業の事例から(藤田渡)
  • 胎児性水俣病患者が置かれた社会的環境に関する考察――過去のヒアリングデータ分析より(原田利恵)
  • 社会的実践としての持続可能な食消費――正統的周辺参加と意味変化の視点から(藤原なつみ)
  • 人新世における脱・人間中心的なポリティクスに向けて――アクターネットワーク理論の環境社会学との連携の可能性に関する一考察(栗原亘)
  • 実践コミュニティの環境創出――沖縄県石垣市一般廃棄物処理施設立地から延命化計画への過程(廣本由香)
  • 持続可能な食の社会的埋め込み――「考える素材」から考察する提携の食行動の埋め込みとその変遷(山本奈美)

資料調査報告

  • 球磨川周辺における令和2年7月豪雨犠牲者の被災要因に関する聴き取り調査(藤原未奈・早崎水彩・北村美香・上原三知・瀧健太郎・牧野厚史・嘉田由紀子)

書評論文およびリプライ

  • 環境社会学にとっての秩序問題――野澤淳史著『胎児性水俣病患者たちはどう生きていくか――<被害と障害><補償と福祉>の間を問う』(世織書房、2020年)を読む(池田和宏)
  • 第一世代からのバトンを引き継ぐ――池田氏の書評に応えて(野澤淳史)
  • ローカル – ナショナル – グローバルが交錯する地域社会――田中滋・寺田憲弘編『聖地・熊野と世界遺産――宗教・観光・国土開発の社会学』(晃洋書房、2021年)を読む(森久聡)
  • ナショナリゼーション概念を梃子として熊野を語る――森久聡氏の書評に応えて(田中滋)
  • 環境ガバナンス論と環境運動研究の接点を求めて――藤田研二郎『環境ガバナンスとNGOの社会学――生物多様性政策におけるパートナーシップの展開』(ナカニシヤ出版、2019年)を読む(西城戸誠)
  • 環境社会学のNGO・NPO研究、政策決定・実施過程研究として――西城戸氏の書評に応えて(藤田研二郎)

レターズ

  • 環境社会学における東日本大震災への「応答」をめぐる論点(髙﨑優子)