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メールマガジンアーカイブ

メールマガジン-第10号

By 2002年3月8日No Comments

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■■         環境社会学会メールマガジン         ■■
第10号  2002/3/8
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目次
■ 2001年度 環境社会学会研究例会(関東地区第3回)のお知らせ
■ 2002年度 環境社会学会研究例会(関西地区第1回)のお知らせと報告者募集
■ 2002年度 環境社会学会研究例会(関東地区第1回)のお知らせと報告者募集
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┃■┃2001年度 環境社会学会研究例会(関東地区第3回)
┃  ┃    「環境社会学・修士論文発表会」のお知らせ
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2001年度関東地区第3回研究例会は,関東地区の環境社会学関連の修士論文の発表会とします。
狭義の環境社会学のみならず、広義の環境社会学会関連の修士論文の成果を発表していただき,じっくり議論ができるよう,各報告に1時間を割り当てました (内訳=報告20分,討論40分)。他大学大学院で同分野を研究している院生の学的出会いの場,さらに博士課程進学後の研究テーマを展望する上でも貴重な 意見交換の場にできればと思っています。また,修士1年次の皆さんにとっても有意義な場になるだろうと思います。どうか奮ってご参加下さい。
●(2001年度)第3回「環境社会学・修士論文発表会」
日時: 2002年3月23日[土]13:30〜18:00
場所: 法政大学市ヶ谷キャンパス 92年館(大学院棟)304教室
http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campusmap/ichigaya
司会: 鬼頭秀一(東京農工大学)
堀川三郎(法政大学)
プログラム:
▲第1報告(13:30-14:30)
原 俊次(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科)
都市近郊農業と自然保護:三富循環型農業の体験落ち葉掃きに見る都市との共生の萌芽
【要旨】都市近郊において農業が,自然の最大の守り手となっており,都市部住民と地元農家が,農業の多面的機能の価値を軸に,お互いを必要とし接近しつつ ある点を,双方への聞き取りや新興住宅街へのアンケートを中心に帰納的に検証した。現場には,双方が都市近郊で混在し,荒野開拓後300年以上も雑木林の 落ち葉を火山灰土の畑に鋤き込む循環型農法を守っている埼玉県の三富新田を選んだ。日本社会が,経済効率優先から自然の生態系や環境,伝統文化などの関係 価値が見直される状況へ高まっており,農業が,生態系の物質循環を適切に活用した営みとして環境保護に重要なことが確認できた。その表象として「体験落ち 葉掃き」が,長谷川公一先生の主張される環境運動論で必要な「魅力的な例示的実践」に該当することも提示できた。高い相続税で産廃業者等に転売されつつあ る雑木林には,行政の先取り権や物納後の農業目的の継続使用など柔軟な施策が必要だろう。
【キーワード】環境保全型農業,雑木林の落ち葉掃き,都市農村交流接近,都市近郊農業
▲第2報告(14:30-15:30)
向 虎(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科)
中国農村社会の持続可能な発展への新パラダイム:生態農業から検証する
【要旨】本論文は中国の一部地域で環境と経済の両立を追求する有機栽培の「緑色食品」と物質循環によるゼロエミッション目指す「生態農業」といった農村開 発の新しい動向を探り,内発的発展論の原型理論に基づいて中国農村社会の持続可能な発展へのパラダイム転換の可能性を論証することを目的とする。人口・環 境・食糧資源の相関から,中国の農村,農業が非持続的な現状に直面している。中国農村の持続可能な発展を目指して,地域の生態系と調和した方向へ農政を転 換する必要性を提示する。
さらに,北京留民営村,陝西省定辺県磚井鎮,湖北省京山県でのフィールド調査に基づき,中国の生態農業の構造と手法を分析,統合する。三地域のそれぞれの 風土,特性,生態農業へ転換していく歴史的な経緯と発展の過程をたどり,内発的な発展方式による中国農村の持続可能な発展の可能性を明らかにする。
【キーワード】内発的発展論,中国農村,生態農業,持続可能な発展
(休憩15分)
▲第3報告(15:45-16:45)
森久 聡(法政大学大学院社会科学研究科)
商店街によるまちづくりの試み:まちづくりと商店街再生の現代的位相
【要旨】「まちづくりで商店街を元気にしよう」「商店街活性化を目指したまちづくり」。これらのスローガンは,商店街衰退をまちづくりの課題として取り組 む人達に支持され,商店主に「まちづくりに目覚めること」を要請する。この背景には,市民運動としてのまちづくり論が商売や損得勘定から切り離されてきた ことがあるのだ。では本当に彼らはまちづくりに関わっていないのか。商売とまちづくりは両立しえないのか。本論文では,まちづくりと営利行為を統合的に把 握する理論的考察を行い,2つの事例を検討した。小樽では,商店街がまちづくりを担う社会的背景に運河論争期の町並み保存運動が関係すること,田端の事例 ではグリーンコンシューマー運動と商店街再生の共同事業に対する商店主の捉え方,これらを論じて各商店街にとっての商店街再生とまちづくりの意味を分析す る。そしてこの視点と方法は,商店街によるまちづくりを論じる有効な方法になると主張したい。
【キーワード】まちづくり・商店街・町並み保存運動・グリーンコンシューマー運動
▲第4報告(16:45-17:45)
大門信也(福島大学大学院地域政策科学研究科)
人々は拡声器音をどのように聞いているか:「聞くこと」の社会的構造に関する研究
【要旨】拡声器音は不特定多数の人に音を聞かせるという性格を持つ。したがって拡声器騒音は,人々の音に対する意味付けの対立という騒音問題の一側面を, 顕著に示すような騒音問題であるといえる。また,拡声器騒音の被害に関する言説を見てみると,拡声器音を受容する人は大多数で,反対する人は少数であると いう認識があることがわかる。そこで,防災無線及び街路に流されるBGMを対象音源として,人々がそれらの音をどのように意味付けているか,そしてそこに どのような対立関係が見られるかについて明らかにすることを目的とし調査票調査を行なった。その結果として,拡声器音に対する人々の意識の構造は基本的 に,「肯定的評価」,「否定的評価」,「無評価」の3項からなることが示唆された。そしてこの3項構造に照らした場合,被害の言説に見られるような拡声器 音受容派=大多数/反対派=少数の2項対立は必ずしも自明でないことが明らかになった。
【キーワード】騒音問題,拡声器音,意味付けの対立,3項構造
企画担当者 鬼頭秀一(東京農工大学)
堀川三郎(法政大学)
企画協力者 福永真弓(東京農工大学大学院)
茅野恒秀(法政大学大学院)
大倉季久(法政大学大学院)
*上記報告要旨の著作権は各報告者に帰属します。無断転載を禁じます。
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┃■┃2002年度 環境社会学会研究例会(関西地区第1回)のお知らせと報告者募集
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環境社会学会では、研究活動推進のため、研究例会をもつことが運営委員会で提案され、すでに関東では2001年度に2回の例会を開催し、3月26日には 第3回目として修士論文発表会が開催される予定です。関西でも会員から例会の希望があります。そこで2002年度関西地区第1回の研究例会を4月20日 (土)の午後、京都市内で開催します。
ここでは、自由報告と課題報告の両方を考えています。課題報告は6月のセミナーでのテーマの準備もかねて、里山や棚田の管理と地域社会組織とからめて、地元の人たちもまじえて「ミニ発表と討論の場」をもうけます。
自由報告については、環境社会学会会員から報告希望者を募集させていただきます。希望者は、【3月31日】までに、「タイトルとおよその必要時間」を下 記担当者までお知らせください。申し込みの数により、時間などを調整してプログラムをくませていただきます。場合によっては次回へ回させていただくことも あるかもしれません。あらかじめご了承ください。
場所、時間、最終のプログラムなどはあらためてメールマガジン、ハガキでお知らせします(メールマガジン登録の方にはハガキをお送りしません)。
■ 2002年度 第1回環境社会学会研究例会■
日時 2002年4月20日(土)13時〜17時を予定
場所 未定(京都市内の予定)
<課題報告>
「里山と棚田の利用と保全——村落社会組織とのかかわりで?」
1 大津市仰木地区 山本早苗(滋賀県立大学)
2 志賀町栗原地区 徳岡治男(志賀町栗原地区)・小坂育子(水と文化研究会)
3 高島町畑地区 小林英仁(京都大学)・林典男(高島町畑地区)
<自由報告> 募集中
環境社会学会会員で自由報告を希望の方は下記の問い合わせ先までお申し込みください。
●企画担当者:嘉田由紀子(京都精華大学)、金菱 清(関西学院大学大学院)、川田美紀(関西学院大学大学院)、山本早苗(滋賀県立大学大学院)
●自由報告の申し込みおよびこの研究例会についてのお問い合わせ先:
金菱 清 E-mail:sodc1054@kwansei.ac.jp、Fax:0798-54-1697
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┃■┃2002年度 環境社会学会研究例会(関東地区第1回)のお知らせと報告者募集
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「環境社会学の主要な研究諸潮流の回顧的検討」を主題として,1月・2月に開催された研究例会には,多くの方々のご参加をいただき,企画担当者一同御礼申し上げます。
関東地区では,来年度も上記の主題のもと,引き続き主要な研究潮流に関してそれぞれ報告と議論を重ねていく予定です。
4月・5月の開催予定をご案内いたします。
今後も,環境社会学の到達点を確認し,個々のテーマに取り組んでいる特に院生世代の研究を全体的研究史の中で位置づけ,同じような方向性を持つ研究者が諸 大学横断的に活発に議論する場として,本研究例会がみなさまの研究の一助となれば幸いです。ぜひふるってご参加ください。
<研究例会の自由報告の募集>
本研究例会は各回ごとのテーマ報告に加え,会員による自由報告の機会を設けています。報告内容は必ずしも各回のテーマとの関連性を求める性格のものではありません。4月・5月の研究例会において自由報告を希望される方は,下記の企画担当者までお問い合わせください。
*お問い合わせ先
茅野恒秀(法政大学大学院) t-chino@fc4.so-net.ne.jp
●(2002年度)第1回
日時:2002年4月21日[日]午後2時〜5時30分
場所:法政大学市ヶ谷キャンパス 92年館(大学院棟)401教室
http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campusmap/ichigaya
司会:   池田寛二(日本大学)
テーマ報告:
「日米の公害研究の動向−研究アプローチの比較を中心として」
報告者  原口弥生(日本学術振興会・東京都立大学)
コメンター (調整中)
自由報告:
(募集中)
●第2回
日時:2002年5月19日[日]午後
場所:法政大学市ヶ谷キャンパス
テーマ報告:
「受益圏・受苦圏論の検討(仮題)」
報告者  (調整中)
コメンター (調整中)
自由報告:
(募集中)
企画担当者: 舩橋晴俊(法政大学)
福永真弓(東京農工大学大学院)
茅野恒秀(法政大学大学院)
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□発行 環境社会学会 会長・舩橋晴俊(法政大学)
事務局
662-8501 西宮市上ヶ原一番町1-155
関西学院大学社会学部 古川彰
phone & fax 0798-54-1697
e-mail kankyou@kwansei.ac.jp
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jses3/
□編集 宮内泰介(運営委員 北海道大学)miyauchi@reg.let.hokudai.ac.jp
□メールアドレス・住所・所属などの個人情報の変更は
田窪祐子(運営委員 富士常葉大学)takubo@fuji-tokoha-u.ac.jpまで
□年会費の振り込みは、郵便振替口座:00530-8-4016 口座名:環境社会学会
□年会費についてのお問い合せは
足立重和(運営委員 愛知教育大学)sadachi@auecc.aichi-edu.ac.jpまで
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