環境社会学会は、機関誌『環境社会学研究』第11号を発行しました(特集:環境をめぐる正当性/正統性の論理――時間・歴史・記憶)。目次は下記の通りです。
目次
巻頭エッセイ
- 「リスク社会」,「予防原則」,「問題構築」と環境社会学(寺田良一)
特集:環境をめぐる正当性/正統性の論理
- 特集のことば(関礼子)
- 環境社会学における正義論の基本問題(池田寛二)
- コモンズと正当性(菅豊)
- 環境のヘゲモニーと構造的差別(三浦耕吉郎)
- 異文化が問う正統と正当(細川弘明)
- 土地の正しい所有者は誰か:知の政治学を超えて(松田素二)
- 所有の外延についての比較社会誌的覚え書き(松井健)
論文
- 公害被害放置の諸要因(藤川賢)
- 環境社会学における参加型調査の可能性(三上直之)
- 環境創造における社会のダイナミズム(丸山康司)
- 地域社会の紐帯と歴史的環境(森久聡)
- 断続的な市民参加における公共性の担保(平川全機)
- ローカル抗議運動における運動フレームと集合的アイデンティティの変容過程(青木聡子)
- 環境運動における戦略的パターナリズムの可能性(松井理恵)
- 「生業の論理」を組み入れた自然再生のあり方(卯田宗平)
研究ノート
- 現代中国の森林をめぐる権利関係(平野悠一郎)
資料調査報告
- 震災地における歴史的環境の保全対象(川田美紀)
- 「身近な自然」をめぐる地域活動の可能性(黒田暁)
- 核燃料サイクル施設と住民意識(茅野恒秀)