環境社会学会は、機関誌『環境社会学研究』第3号を発行しました(特集:コモンズとしての森・川・海)。目次は下記の通りです。
目次
巻頭エッセイ
- 学会の志(鳥越皓之)
特集:コモンズとしての森・川・海
- 特集のことば(古川彰)
- コモンズの利用権を享受する者(鳥越皓之)
- コモンズとしての熱帯林─カリマンタンでの実証調査をもとにして(井上真)
- 森林からみるコモンズと流域─その歴史と現代的展望(三井昭二)
- 長良川河口堰の事業評価─河川開発事業の検討(在間正史)
- 河川環境事業としての「多自然型川づくり」─1970年代以降における建設省・河川環境行政史(田中滋)
- 生活実践からつむぎ出される重層的所有観─奈呉湖周辺の共有資源の利用と所有(嘉田由紀子)
- なわばりと共有思想─1890年代日本の内水面における水産資源の変動と環境間題(秋道智彌)
小特集:流域の環境保全
- 環境問題への接近(橋本克彦)
- 水資源の過剰開発とその帰結(森瀧健一郎)
- ダムの経済的・社会的・環境的影響─アメカはなぜダム造りをやめたのか(鷲見一夫)
- 水と郡上八幡(森瀧健一郎)
特別寄稿
- Political Opportunity Structure and the Rise of Environmental Protest in Japan(Jeffrey Broadbent)
論文
- 巻町「住民投票を実行する会」の誕生・発展と成功(田窪祐子)
- 「自然保護」再考─青森県脇野沢村における「北限のサル」と「山猿」(丸山康司)
- 環境問題における所有論の限界と環境保全の論理構成(井上孝夫)
- 近代社会における互酬と環境─共的セクターへの視座(品田知美)
- 環境に関する知識格差に与えるメディアの効果(青柳みどり)
- 水俣病患者第二世代のアイデンティティ─水俣病を語り始めた「奇病の子」の生活史より(原田利恵)
研究ノート
- 関西空港・陸上ルート問題─環境影響評価の再検討と今後の展望(南部義典)