環境社会学会は、機関誌『環境社会学研究』第17号を発行しました(特集:循環型社会の形成と環境社会学)。目次は下記の通りです。
目次
- 巻頭エッセイ:3.11後の環境社会学(宮内泰介)
特集:循環型社会の形成と環境社会学
- 循環型社会の形成と環境社会学──社会システム論の視座から(湯浅陽一)
- ごみ分別制度をめぐる社会的合理性の相克(篠木幹子、阿部晃士、小松洋)
- 容器包装リサイクル法改正に向けての最初の検討──EU諸国との比較から(織朱實)
- 中国におけるリサイクルシステムの構築と課題──瀋陽市の再生資源回収業の事例から(金太宇)
- インドにおける家庭からゴミを収集するという困難──住民福祉協会モデルは特効薬か?(西谷内博美)
- 廃棄物処理施設の立地をめぐる「必要」と「迷惑」──「公募型」合意形成のみる連帯の隘路(土屋雄一郎)
- 循環型社会の原論的把握と環境社会学への示唆(谷口吉光)
- リスク社会をどう生き抜くか──滋賀県知事としての「卒原発」への覚悟と実践(嘉田由紀子)
論文
- 災害脆弱性のジェンダー格差とその克服──バングラデシュ・チョコリア郡の事例に見る地域防災の可能性(池田恵子)
- 河川法改正の政策過程と河川技術官僚の課題意識──1997年河川法改正を検証する(茅野恒秀)
- 地域社会における自給的な漁業の役割──サンゴ礁漁業におけるかかわりの「曖昧さ」が生み出す正当性(金城達也)
- 大規模駅開発「シュツットガルト21」反対運動のフレーム(保坂稔)
資料調査報告
- 冷熱エネルギー利用の現状と可能性──北海道沼田町と北海道美唄市の取り組みから(角一典)
研究動向
- 景観と環境社会学(箕浦一哉)
特別寄稿
- 災害型の環境破壊を防ぐ社会制御の探究(舩橋晴俊)
- 東日本大震災・福島原発震災以後の環境社会学に向けて(長谷川公一)