環境社会学会は、機関誌『環境社会学研究』第28号を発行しました(特集:グリーン化する社会の環境社会学:グリーンインフラとどう向き合うか?)。目次は下記の通りです。
目次
巻頭エッセイ
- 気候危機、コンブ、共生の境界(福永真弓)
特集:グリーン化する社会の環境社会学:グリーンインフラとどう向き合うか?
- グリーン化する社会の環境社会学——グリーンインフラとどう向き合うか?(菊地直樹)
- グリーンインフラとしての海岸マツ林の保全管理とローカルガバナンス──3地域の比較から見る政策的誘導のあり方(朝波史香・鎌田磨人)
- 阿蘇地域の草原維持に係わる労働力の閾値分析と求められる支援と対策(佐々木惠子・一ノ瀬友博)
- 創造的復興とグリーンインフラ—―津波被災から10年後の杜づくりの事例から(高崎優子)
- グリーンインフラの環境社会学的分析視角──環境制御システム論の視点から(茅野恒秀)
論文
- 原発避難後におけるものづくりを通した「生活の時間」の構成──継ぎ接ぎされる過去と現在の経験(坂本唯)
- 石巻市北上町ウィーアーワン北上の10年と復興政策への応答──津波被災地の復興過程における「住民自治」の展開と「身の丈の復興」(西城戸誠・庄司知恵子)
- 「生産の踏み車」論と「エコロジカル近代化」論の対立と相補性──環境・社会・ガバナンス(ESG)投資をめぐるNGOの金融システム介入を事例として(木村元)
- 自然資源管理と地域再生の一体的な展開──奄美市打田原集落におけるソテツ林管理の事例から(金城達也・寺林暁良)
書評およびリプライ
- ガバナンス・アプローチの遠近法に向けて——帯谷博明著『水環境ガバナンスの社会学——開発・災害・市民参加』(昭和堂、2021年)を読む(秋津元輝)
- 『水環境ガバナンスの社会学』を振り返って——秋津元輝氏の書評へのリプライ(帯谷博明)
- 舩橋晴俊「環境制御システム論」を展開する――茅野恒秀・湯浅陽一編『環境問題の社会学——環境制御システム論の理論と応用』(東信堂、2020年)を読む(海野道郎)
- 理論の方法の継承とその自律的展開に向けた課題——海野道郎氏の書評に応えて(茅野恒秀・湯浅陽一)
- NGO / NPO とマスメディアの相互作用をとらえる視点——小西雅子『気候変動政策をメディア議題に――国際NGOによる広報の戦略』(ミネルヴァ書房、2022年)を読む(青木聡子)
- 国際的アジェンダに取り組む団体への実践的な戦略的広報の指南書——青木聡子氏の書評に応えて(小西雅子)